2015.5.14(受傷76日目/術後2日目)

術後2日目の朝

ついに血抜きの管
ドレーンが外される

これが抜ければ少し楽になるよって
先生が言ってた

朝9時半、ようやく管が抜かれた
術後初めて傷口とご対面

管が入ってる穴が2つと
腱を取ったときの縦に3,4cmの傷。
この傷跡が残る

太ももに2つ穴が空いてるけど
内側から外に糸を引っ張った時の穴だから
すぐ消える、とのこと。

 

「おぉー、こんな所から管が!」
膝下から2本「うにょ~」って管が出てた

「痛みの原因はこれだ
まさにこの場所が痛かったんだ

 

長い長い管を抜かれる時は
痛みは少なかった

 

傷口を防水テープで
保護して、
ようやく2日ぶりのシャワー解禁

管が抜かれて
これでやっと楽になるかな。

その後痛みはみるみる軽減

人格が変わったかのように
ご機嫌になった

足を下ろすと痛いけど
このくらいなら余裕

 

ついに乗り切った

 

その後すぐにリハビリ室に
呼ばれた

慣れない車椅子で
エレベーターを乗り継ぎ
遠く離れたリハビリ室まで
ひとりで向かう

ちょっとドキドキ・・・
案の定、道に迷ってたら
いろんな人が助けてくれた

「大丈夫?」

「どこに行きたいの?」

途中エレベーターに挟まれながら
リハビリ室に到着

やっと激痛から解放されたと
思ったら息つく間もなく
リハビリ開始

見慣れたリハビリの先生の
顔を見るとホッとした

「この先生の手、

魔法の手なんだよね!」

 

まだ傷口が痛いから
メニューは軽め。

リハビリ前の膝の曲がりは60度。
退院までに90度が目標らしい

リハビリ後、75度に

少しやるだけでこの成果!

装具を外して
動かしてみると
動き的には
靱帯断裂した直後の
リハビリ時と似てる。

あの時、リハビリしたら
だいぶ稼動域が広がって
日常生活も問題なかったから
今回もリハビリすれば
動くようになる

それから病室で「CPM」っていう
膝の曲げ伸ばしを
自動的にやる機械でリハビリ

初回のこの日の設定は
「60度」

さっきのリハビリで75度まで
曲がるようになっていたから余裕
これを毎日ベッド上で1時間やる

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リハビリ後はシャワー
車椅子用の大きいシャワー室かと
思っていたら
小さい方のシャワー室でいけるらしい

脱衣場からケンケンで入る。
中は狭い・・・
日サロのシャワーみたいな狭さ

シャワー浴びると生き返る~
気分も体も
すっきりして更にゴキゲン

この日もお見舞いに来てくれて、
やっとロビーで雑談できるように

この日の夜から
痛みは飲み薬だけで
寝れるようになった

乗り切ってやった感
ハンパない


2015.5.13(受傷75日目/術後1日目)

術後1日目、手術翌日。。
ながーいながーい夜を
乗り切って朝になった

先生が、
神経のブロック注射が
切れる翌日の朝が
傷口の痛さで
痛いかもって言ってた

その通り
はい切れましたブロック注射

朝7時すぎ
今までの痛みと変わって
ジンジンする表面の痛みに

これが痛い

今までの痛みは
なんとか耐えれるけど
この痛みは無理かも。。。

 
トイレに行くのがつらい
少しでも動かすと
耐えれないほどの激痛が走る

 
なるべく水分を取らずに
トイレの回数を減らした

痛み止めの点滴を追加した

点滴が効いても痛い
日中、ひたすら耐えた
ピークは朝だったはずと
言い聞かせた。

表面がジンジンジンジン・・・
火を吹きそうなほど
熱を持って傷口が熱い

消灯直前にもう1度
点滴を追加した

それから1時間経っても、
2時間経っても、
・・・効かない。

結果、痛みのピークは
この日の夜だった

格闘家の山本KIDでさえ、
この痛みを「うなる痛み」って
ブログで言ってたらしく、

これは辛い
耐えられない
意識が吹っ飛びそうな
痛みとの戦いが続いた

膝の中の痛みより
管が入ってる
傷口の痛みのほうが
遥かに辛かった


2015.5.12(受傷74日目/手術当日②)

午後3時から水を飲んでOK
トイレには車椅子で行ける

気分も良く、まだ麻酔が効いてるため
痛みもあまりない

「午後3時に水を一口飲んで、
30分たっても
吐き気がなければ、
飲んだり食べたりしていい」

幸い吐き気もなく
痛みもなく
すっきり目覚めた

 

足には術後の装具、
血抜きの管が2本膝から出てる。
手には点滴。

IMG_0681

 

この点滴の刺さる場所が・・・
普通は腕なんだけど
何回もシッペされても
血管が出ないらしく・・・
手の甲、地味に痛いし
手が使えなくて不便

 

心配してくれた友達や家族に
『おはよう』 ってメールした

 

麻酔が切れ始めて
徐々に痛みが出てきた

 

膝の中の痛みと
鉛のように重い足

 

この頃から車椅子で
トイレにも行ける

 

痛いからベッドから
車椅子の移動も大変

でも自分でトイレに
行けるのはいいことだね

 

ぼけーっとしていると
病室のカーテンから
覗く人が。。。

看護師さんかと思ったけど。。。
『違う・・・アヤだ
大親友のアヤ夫婦が
お見舞いに来てくれた

IMG_0682
確かに、さっき「おはよう」って
メールしたけどさ

よく手術当日に来たね
その勇気さすがだよ

アヤ夫婦だから
こんな弱ってる姿だったけど
本当にすーっごく嬉しかったよ

 

普段の会話と
アヤ夫婦の笑い声で
元気がでたよ

 

そして夜・・・

膝の中がズンズンズキズキ・・・
寝る直前に
痛み止めの点滴を追加してもらう。

この点滴が使えるのが
1日3回 6時間おき。

いつが痛みのピークなのか。。
これがピークなら我慢できる
「もう無理かも」・・・と
点滴を追加するタイミングを
一晩中悩んでた


2015.5.12(受傷74日目/手術当日①)

2月末に負傷してから2ヵ月半
ついに手術当日
前日から出た熱も
下がらないまま。。
風邪症状がないから手術は
予定通り朝一の8時半から

初めての入院、手術前、
同じ部屋の人のイビキ、
寝れるわけもなく朝が来た

朝6時からは飲み物も禁止
朝起きてシャワーを浴びて
手術着に着替えて呼ばれるのを待つ

手術室まで家族と看護師さんと
一緒に歩いて行く・・
手術室の扉の前で家族とお別れ
扉を入ると広ーい廊下があって
手術室がたくさんある

手術室の看護師さんに付き添われて
自分で手術台にあがる。

手術室も5月から新しくなったばかりで
器具も台も全部新しかった

台に上がると心電図、点滴、酸素マスク、
次々と色んなものが繋がれていく。。

手術を担当する看護師さん数名、
麻酔科医と
色んな人が挨拶しにくるけど、
はっきり言って挨拶なんてしてる余裕
はまったくない

 
さすがに先生が来たときはホッとした
「どう?大丈夫?」って聞くから
「無理っ」って答えたら笑われた
「大丈夫だよー眠ってる間に終わるから」って言われた

「少し頭がぼーっとする薬を流します」
と言われて
「眠くなってきましたか?」って言うけど
「ぜんぜん変わらない・・・」

「それじゃーお薬追加しますね」
って追加されたけど
「変わらない」

だいたいこの辺りで眠くなって
意識がないって聞くけど
はっきり覚えてる

全身麻酔と併用して
ブロック注射をするんだけど
意識がはっきりしてるから最悪

痛みはそれほどないけど、
デッカイ針で太ももをグーっと
押される感覚で気持ち悪い

足がビクンと勝手に持ち上がったりして気持ち悪い

何回も「まだですか?」って聞いちゃった。

なんでこの時まで意識がはっきりしてたんだろ。。

 

・・・・・・

その後の記憶はまったくない

 

・・・・・・

あとで分かった、2時間くらい経っていたみたい

「お疲れさまでしたー」って
声が聞こえて、うなずいた

声は聞こえるけど、
目も開かなければしゃべれなかった。
と、その瞬間、
今まで味わったことないほどの
寒さで震えたとにかく寒い

膝の手術のときは
水を流しながらやるから、
寒さに襲われることはよくあるらしい

電気毛布で包まれた

「病室に戻りまーす」とか
「大丈夫ですかー」って声が
聞こえてそのたびにうなずいた

ガラガラ ガラガラ・・・

ベッドのまま病室に
運ばれてるってことが理解できてた

 
病室に戻ってからも
しばらく声だけが聞こえる世界。。。

 

意識はあるから
ピースサインをして大丈夫だってことを伝えた
手を差し出して
メモとペンを取ってもらって筆談で
家族と話した

それから数分たって目が開けれて話せた

「酸素マスクは1時に外します」

看護師さんがこまめに血圧を測りに来た

午後1時に酸素マスクが外れて、
その後完全に意識が戻った

「手術当日②」へ続く・・・


2015.5.11(受傷73日目/入院初日)

いよいよ入院当日
前回の病院診察の日から、
ずっと喉の痛みがあって
手術が延期になるか心配だった

万が一風邪をひくと全身麻酔が
できないらしいから

普段から喉が弱くて、
乾燥するとすぐに喉が痛くなるから
今回も乾燥によるものだろうって
自分に言い聞かせてた

朝一に入院受付をして、喉の痛みを伝えた
熱もないし、他の風邪症状(咳・鼻水)もないから
大丈夫だろうってことで、
先生から無事に「入院OK」サインをもらった

5月から新しくなったばかりの病室へ

4人部屋で各スペースも広々
トイレも洗面台もシャワー室も綺麗

荷物を整理して自分のお部屋の完成

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昼頃に体温を測ると
熱が「37.2℃」に

やばーーい

朝は微熱だったのに

「熱もないし入院OK」って話だったのに、熱出たよ

平熱が35.5度と低めだから
37度台はいつもなら寝込んでる

でも熱っぽさもなく
ただ「この部屋暑いなー」って
思うだけでダルさもない

「コレはきっとストレスだ」

自分では緊張する感じもなく、
それほどストレスにも感じてないと思ってるけど
体は正直
「病院イヤだ発作」が出てるんだ

看護士さんから入院説明があって、
麻酔科医から麻酔の説明があった
夕方、先生が病室に迎えに来て、
手術前の膝の緩みの検査をした

診察室まで歩きながら
先生に熱が出たことを伝えた

「もし明日の朝までに風邪症状が出たら、
採血をして炎症があるか調べよう」
「炎症が起きていたら延期しよう」・・・と・・・・

無事に入院できたと思ったのも束の間、
最後の最後まで心配が絶えない

「手術とか入院のストレスで
熱が出ることってある?」って
先生に聞いたら、「子供によくある」って言ってた

間違いない。。
わたしは大人だけど、この熱はストレスだ
病院で一番痛い経験は採血
歯医者にも通ったことがないから
今まで痛い治療をしたことがない
だから「病院」ってだけで体が拒否反応を起こす

無事に手術まで辿りつけるかな。。。

診察室に行き、膝の緩みの検査

いや~甘く見てた

なんてことない検査だと思って
先生に話しかけながらやってたら、
怪我した左足の検査のときに

「いたーーーーーい(涙)」

思わず叫んだ

まさかこんなに痛い検査とは。。

靭帯切れた瞬間よりは痛くないけど
膝崩れを人工的に起こした感じ

一瞬だけど終わった直後も
「いたい、いたい」

先生が「ごめーん」って言ってたけど
痛いならやる前に言ってよー(泣)

 

手術前までに痛いことはもうないって
心配してた全身麻酔前のブロック注射も
採血より痛くないって言ってた

 

手術は朝一の8時半から

ご飯は夜ご飯以降は禁止
飲み物は当日の朝6時まで
病室が綺麗で新しいニオイがして
「いかにも病院」って感じがしなくてよかった

熱が下がりますように☆


2015.5.9(受傷71日目/今後の予定)

入院まで「あと2日」
今後のスケジュールは、

 
5/11(月) 入院
5/12(火) 手術
術後1日目~1週間 車椅子移動
術後1週間~ 装具を付けて松葉杖歩行
術後12~14日で退院予定

 
術後3ヶ月でジョギング開始
術後6ヶ月で軽度なスポーツ
術後8ヶ月でスノーボード復帰

 


2015.5.8(受傷70日目/手術前検査)

入院までの最後の病院
この日は、最終的な診察と
手術前検査とリハビリ

 
先生に、滑ったら腫れたことを伝えて
「なんで腫れるの?」って聞いた

 
中で血が溜まるから腫れるらしい
手術して1シーズン目は腫れるかもしれないけど
移植した靭帯が関節になじめば
腫れなくなるって言ってた

 
今はそれほど血も溜まってないから
手術はできるって一安心

手術内容の説明があって診察はおしまい。

続いて手術前検査
全身麻酔をするから
安全にできるか健康状態を確認するらしい。

検査内容は。。。
・採血
・尿検査
・心電図
・肺活量
・胸部レントゲン

と、嫌なことは何もなかった

続いてリハビリ
リハビリの先生にも
「滑ったら痛くなって、
これ以上曲がらなくなっちゃったー」
って伝えた

「あらららー」

 

 

手術前の筋力測定をした

ジムにあるレッグカールみたいなやつで
モモ上げをして左右の筋力を測定した

術後のリハビリで、この数値を目標にするらしい

現在、負傷して2ヶ月ちょっと。。。
右足に比べて40%も筋力が落ちてた
ショック
先生もこの数値はデカイって言ってた
術後のリハビリが大変そうだなー

でも・・・今シーズン、
1月・2月にパウダーばっかり滑ってたから
もしかすると最初から20%くらい
右足のほうが筋力あったかも!?

・・・とすると落ちた筋力は20%!?

・・・・
最後に看護師さんから
入院の説明を受けてこの日はおしまい

次はいよいよ5/11(月)の入院
うれしいことに、
5月から入院病棟が新しくなったらしい
新品ピッカピカ~

大部屋は6人から4人に減って、
各部屋にトイレが設置

ぜーんぶ新品でキレイになったから
清潔で嬉しい

「5/11の入院だと新病棟になってるよ」って
言われたときは
テンションあがったー

 


2015.5.2(受傷64日目/スノーボード2回目)

5日前のスノーボードの影響で
膝の腫れがまだ完全に治まらず、
膝の内側、裏側の痛みが
取れなくて
曲げ伸ばしがスムーズに出来なくなった

せっかく毎日のリハビリで
正座目前までいったのに
イチからやり直しになっちゃった

 

そんな中、
この日は受傷後2回目のスノーボード
前回1本目で調子に乗りすぎて
「膝崩れ」を起こし撃沈
痛みで2本しか滑れなかったから
リベンジ

膝の状態はあまり良くないけど、
楽しみにしていたスノーボード
こういう時はテンションでもってけ
アドレナリンを出せば痛くない

 

前回の反省を生かして
改善したこと
・ブーツを切って自作でローカットに
(これで装具もバッチリ装着可能)
・スタンス角度を膝に優しい
角度に変更(15°/-12°から9°/-9°へ)
・滑り方を変えた
(後ろ足体重、後ろ足操作でターン)

普段はそんな滑り方したら
NGだけど、滑れないよりはマシ
自分なりに痛くない滑り方を
見つけられた

 

最近のウェアが細身だから、
装具は外側にしか付けられない
これでも落ちてくることなく
動きにくさもなかった

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痛いと感じたのは・・・・
・スケーティングの時
・荒れたバーンで
膝で衝撃を吸収した時
(←これをやると膝崩れを
起こす可能性大)
・バックサイドターンへの切り替えし

常に「ドーン」とした
重たい痛みがあるけど、
たまに「ピキッ」と痛みが
走ったくらいで、
致命傷にはならず結局10本は滑れた

前回は、「滑れたうちに入らない」って
結果だったけど。。。
今回は「滑れた」って言える

自分でもこんなに滑れると
思ってなかった

 

前回同様、滑り終えたあとの
アイシングは必須
ビニール袋に雪を詰めて

滑り終えるとやっぱり腫れる
曲げ伸ばしがスムーズに
出来なくなるから、
リハビリもやり直し
それでも楽しい「スノーボード」

前回の悔しい気分から
一気に前向きに
今回滑りに行ったメンバーは7人
みんな楽しそうに滑ってるから、
わたしも早くみんなと一緒に滑りたいっ

早く治さなきゃって
頑張る気になる

 

手術まで1週間・・・
腫れは治まるのか
リハビリは間に合うのか